新型コロナのこれまでとこれから
1.我が国の感染症対策の特徴
・パンダミックスの対応戦略としては➀封じ込めと②感染抑制、③被害抑制があり、日本は②と③の間でs最適解を求めた。
現在はお多くの国が少しづつ③に近づいている。
・我が国の専門家が世界に先駆けて直面した2つの謎がある。感染が確定した人を徹底的に調べてもその人たちからほとんど
感染者が見つからない。それなのに感染が急速に広がっている現象である。これではウイルスの絶滅は出来ないと考えた。
専門家が考えた仮説は、重症・軽傷にかかわらず感染者の5人に4人は他の人に感染させない。残りの1人の感染者が
多くの人に感染させる感染者が発生しているので、クラスター感染が発生している。
そのため、感染初期ではクラスターを制御できれば感染拡大を一定程度制御出来るという戦略を取った。
2020年1月から8月の国内1万6千例を分析した結果で76.7%の感染者は2次感染を生じていないことを確認した。
・クラスター発生場所を分析し3蜜の概念と作り、クラスターを未然防止したり、感染源を特定する後ろ向きの接触者調査により
クラスターの起こる場の特定を可能にし、緊急事態宣言やまん延等の重点措置を組み合わせて感染者を一定レベルに抑制した。
2.我々の対策の評価
・人口100万人あたりの死亡者の累計は世界の国々に比べて非常に少なくなった。欧米では死亡者が急増して医療崩壊が発生
したが、日本では一部で医療崩壊が起こっただけだった。
・欧米では既にほとんどの人が感染したが日本ではまだ半数くらいしか感染していないので今でも感染者が増えている。現在は
ワクチン接種が進んでいるので、死亡率は低下しているが高齢者や免疫が低下した人が死亡しており死亡者は増えている。
治療法が分からない時は医療現場が行き詰るので、医療がひっ迫した時に非常事態宣言を出したが、現在は大きく変わってきた。
・日本のGDPの落ち込みは欧米並みであった。数度にわたるまん延等重点措置により生活や社会経済活動教育に負担となった。
・不明確な政府と専門家の関係、医療のひっ迫、不十分なリスクコミュニケーション、不十分な情報共有の課題が明らかになった。
3.我が国が直面した課題と一部の疑問
・専門家の本来の役割はリスクの評価とそれに基づく対策案の政府への提案であり、政府は対策案の採否を決定し
採用しない場合の説明と対策の実施及びフォローアップである。今回は.採用しない場合の説明が不十分であった。
・我が国の医療の質は国際的にトップクラスで、多くの医療機関者は様々な制約にもかかわらずコロナ病床を増やした。
医療のひっ迫が起きた背景には我が国の医療制度の在り方が背景にある。我が国の医療は高齢者介護や生活支援
に力点があり、パンダミックを想定した制度ではない。感染症のような全身疾患を診られる医師が少ない。
国や都道府県の調整が公立・公的医療機関に身で民間の医療機関では届かなかった。
医療情報のデジタル化が遅れ、保健所・医療機関への負担が大きかったことなどがある。
・ワクチン接種回数が増える毎に致死率は大幅に下がっており、高齢者ほど、致死率が大きく下がっていた。
ワクチン接種による死亡は100万回あたり数件以下であり、虚血性心疾患、心不全、状態悪化であった。
・2022年6月の有識者会議の最終報告書では、2010年の新型インフルエンザ対策総括会議の提言が十分実行
されていないことと専門家の役割は科学的助言であり判断は行政が行うということが指摘された。
4.これからの見通し
・パンダミックが度々に起きており、最近はパンダミックが発生する期間が短くなっている感じがある。明確な回答はない。
・パンダミックがなぜ度々起きるかという問いに対して最近専門家の間での意見としては、動物や植物は環境の変化など
に適応していく耐性があるが、ストレスで免疫力が弱っており、免疫力で抑えていた病気が出てくるという意見もある。
・最近は野生動物や植物が減少しておるが、家畜がお大幅に増えている。。その家畜のストレスが非常に増えている。
人もストレスで免疫力が弱っている。例えば、結核菌などほとんどの高齢者が持っているが、免疫力でお抑えているが、
高齢になったり、ストレスで免疫力が弱ってくると結核菌を抑えきれなくなり発症している例が増えている。
・高齢者は欲しいものを食べて、十分に寝て、スポーツをして免疫力を鍛えることで天命を全うできるようにすることである。