直下型地震のような災害が起きることを想定したマンションの防災                      

            ファミールコート白金タワーズ 
岡本理事長

   1.港区のマンションの住民は9割になっている

      海から見た防災の体制は充実しており、関東大震災の程度の地震でも大丈夫になっている状況である。

      マンションの防災体制を強化することが出来れば、大震災が来てもマンションの住民としては安心である。

      直下型地震の被害想定では、M8.5の元禄地震は23000年の周期で発生するが、M7の関東大震災

      クラスの地震は200400年の周期で発生するので、M7クラスの大震災は何時発生するか分からない。

   2.大震災が発生した時の対応

     大震災が発生すると電力は1週間で計画的に復旧する計画だが、水道は段階的に復旧するので復旧する

     日は分からない。そのため、食料や水は最低で3ケ日~7ケ日分を保管する必要がある。

     大震災が発生して停電になり全館が真っ暗になるので館内放送が重要になる。また、投光器が有効になる。

     避難通路も真っ暗になるので、49WLED投光器を購入して利用しているが思った以上に明るい。

     ファミールコート白金タワーズには受水槽があり、70トンは保管されているので運搬する道具で各家庭に配っている。

     しかし、受水槽は大震災では4割程度被害を受ける事例があるので、別に飲み水も保管している。

     仮設のトイレも設置して利用できるように考えているが思った以上に水を大量に流す必要があることが分かった。

     防災の保管備品としてトラテープやドアストッパーを用意しているが思った以上に役に立つ感じがする。

     Lineのカウントも開設して防災の管理者のみ間の連絡に利用している.

     災害復旧では都は生ごみから優先的に回収する計画であるので生ごみを分別しておくように指導している。

     防災班については2名を指定しているが、情報班、汚水・トイレ班、電気班などで構成している。

     災害時には送水管が破損して泥水が入る恐れがあるので送水管のバブルを閉め泥水が入らないるようにしている。

     NPO法人かながわ311ネットワークは2011年の東日本大災害を機に発足してボランティア活動を実施している。

     かながわ311はこれまでの大災害の状況などを調べて5回の2時間のビデオにまとめており有料だが参考になる。

     マンションが被害を受けた場合は復旧工事が集中するので、早く決めて工事業者を手配することが大事である。

     復旧工事を早く決めるためにも、早期の修繕費用を確保するため地震保険の加入を検討することも必要である。