防災協議会の活動状況
1.三田小防災協議会
三田小防災協議会は松坂町会会長が務めている。三田小防災協議会は災害に対して支所や学校、町会の連絡を
行う場ということで、小学校で防災訓練を行っている。小学生はダンボールで救助場所を作ることに大いに興味を持って
いた。具体的な救護や避難などの活動は町会が行うために、防災協議会では行わないとのことだった。
災害時のマンションの中は全然分からないことが会長としては不安だということだった。協議会にはマンションからも個人
の資格で3人が参加しているという説明だった。松坂町会では回覧板をまだ使っているということで人のつながりが大事だ
と思っていると説明していた。
2.白金小防災協議会
防災協議会は避難所の対応をするのが役割ということを説明された。避難所の取り組みの手順書がないので、今回作り
訓練する予定という説明だった。避難所の手引きはあるが分厚くて実際の時は使えない。誰でも分かるような手順書を
作り保管することにした。防災協議会と防災士の集まりでは区役所の縦割りで仲良くないという課題もある。マンションは
自宅の方が安全なので自宅に避難して貰うことになっているので考えていないという説明だった。災害時は安否確認が
第一で、現実に各家を回って声をかけて確認するのが重要で、安否を旗などで行っているところもあるが、現実が分から
ので良くないと考えている。災害が出ても直ぐに白金小学校に行っても開けて貰えない。小学校は職員が鍵を開けて学校
の校舎が問題がないか確認するまでは避難所としては使えないので時間が掛かるという説明だった。また、東北の災害で
は無線機が有効だったという説明だった。当時は携帯電話は1日たっても使えなかったので無線機が有効だった。無線機
を使えば支所からでも他の町会を経由して通信出来るので有効ということだった。今は町会の役員にも持って貰っていると
の説明だった。会長は安心して長く住める町にしたいということだった。そのためには顔を繋ぐことが大事だという説明だった。
3.高輪防災ネットワーク
最初に高輪地域の環境が特殊で複雑なため体制の整備が進んでいないという説明だった。一般的に防災
協議会は小学校単位に行われているが、高輪地域には高輪小学校と高松小学校があり、高輪地域の南の
方は空白という状況だということだった。更に、いきいきプラザがあちこちに設立されているが高輪公園の近く
のいきいきプラザは小さくて場所も分かりにくいので防災には役立たないという説明だった。防災について役所
が求めるフルスペックで対応することは無理なので、やれることから検討している。例えば、厚労省がペットと
一緒に避難することを推奨しているが、高輪防災NWではペットの避難は禁止している。ペットの問題は個人の
問題であり、人間が避難するだけでも難しい状況であり、ペットを保護することは出来ない。個人の問題に対応
するとタバコが吸いたいとか色々な要望が出てくるので対応することは困難である。また、マンションは別に部会
を作って検討して貰いたいと考えている。避難所では受付で色々なことを書いて貰うことを要求されているが
困難である。何処の誰か、血液型は何かだけ分かるようなカードを2枚住民に配っている。避難所に来たら1枚
のカードを出して貰い場所を指示するように考えている。大きな災害の場合、1週間して長期に避難することに
なるか、短期の避難で良いのか判断できる。それから長期に対する避難体制を考える必要があると考えている。
災害では火事が怖い。火事を出さないことが第一である。在宅避難を言われるようになったのでスタンドバックを
配布した。災害時には無線機が有効である。高出力の無線機は資格の問題や維持管理が難しいため、単三の
電池で動く無線機が良い。秋葉原では7千円くらいから売っている。このような無線機でも20グループに50chの
通信が出来るので、色々と使えると思うので、実際に使ってどのようにすれば役に立つか使ってみるべきである。
災害に対しての基本は、火事を出さない、怪我をしないようにすることで、事前に準備しておくことである。更に、
災害への対応は町内会の住民の全員が協力して行うことである。