スマートライフのパートナーへ 〜新たな価値創造への取り組み〜 NTTドコモ 岩崎副社長
1.移動通信の現状
・世界のスマートフォンは2011年に50%を越えている。日本のスマートフォンの契約数は2013年に50%になる。
移動通信の発達としては、ステップ1は2G(ムーバ)で、1995年から拡大期となった。ステップ2は3G(FOMA)で、
2000年から成熟期と伸びてきた。ステップ3は、2011年からスマホ時代となり、LTEで高速化を実現している。
・それの伴い、データ通信の売上比率は伸びており、59.6%になった。ドコモの収入構造は音声収入が減少して、
パケット収入が伸びてきた。しかし、パケット料金が従量制から定額制に移行したことにより、パケット収入も
伸びなくなり、その他のものも含んでも収入が低減傾向になっている。そこで、ドコモは新しい価値を作りたい
と考えている。そのため、モバイル技術を応用した新しいライフスタイルとするスマートライフを創っていきたい。
・スマートフォンやタブレット端末が増えていくと考えており、先進的で、安心なXiスマートフォンに重点を置いき、
要望の強いバッテリーは2000mA以上として、2日間は持つようにした。冬モデルでは、電池の持ち時間は3日
以上とし、通信速度の向上を図る考えである。高齢者に向けては、評判の良い、らくらくスマートフォンとらくらく
スマートフォンプレミアムを発売し、dマーケットに加えて、.google playに対応することにより、使い易くした。
・お得で安心のトドコモサービスパックに加えて、100コンテンツが使い放題や50Gのフォトコレクションが使える
おすすめパックや補償、お届けサービスなどをパックにした安心パックを追加する予定である。
・スマートフォンは急増しており、1200万契約になっているが、今年度末には2050万契約になる見込みである。
LTE Xi契約も増加しており、332万契約になっているが、今年度末には1420万契約になると考えている。
2.ネットワークの進化
・お客様に満足して頂けるネットワークの実現に取り組んでおり、快適性、広さ、速さに注目して、LTE-Xiのネット
ワーク戦略を進めている。基地局は現在、24400局であるが、5万局(4万サイト)に設置して、2倍にする。
75M対応としては、13年3月は6400局であるが、14年3月には4万局に拡大し、現在の6倍にしていく考えである。
(現在のFOMAの基地局は11万局で、サイト数は7万サイトであり、ほぼ同じような環境にしていく予定である。)
2G帯による6セクタ基地局により、2倍の容量を確保できるため、都市部を中心を展開していく予定である。
・2020年には現在の1000倍以上のトラヒックを想定しており、通信速度も100倍以上にする研究に取り組んでいる。
3.スマートフォンパートナーへ
・スマートフォンになり、料金や操作性、画面、端末コストなどの制約から解放されてきた。これからはネットリアル
のモバイルへの取り込みによる活性化が進んでおり、これにより創出される市場は10兆円と言われている。
・dマーケット、dビデオ、dアニメなどの利用者が増加しており、ドコモでは顧客基盤の再定義をしており、お客様
を回線利用者からサービス利用者と考えることにした。このため、回線を利用していない人にもIDを作っている。
「感想」ドコモの内情を説明されており、その対策として、新しい価値と市場を作りたいと考えていることは分かった。
しかし、ドコモの事情だけでこれからの取り組みを説明しており、今のお客様が要望していることやその対応
についてはほとんど検討されていない感じがした。