企業はソーシャルメディアとどう向き合うべきか FUSION 石嶋社長 H24.6.6
1.ソーシャルメディアの現状と特徴
・ソーシャルメディアは運用が大変だという話をよく聞くが、勘違いをしている企業が非常に多いと考えている。
ソーシャルメディアを見ているユーザは、@面白いとすら思っていない、A御社の情報を欲しいとも思っていない、
Bこちらの都合なんて誰も面白いとは思わない。Cそもそも内容がつまらない、D目的もバラバラな場合が多い。
facebookで“いいね“の数に対して話題にしているの数が10%以下では本当に興味を持ってくれたとは考えていない。
・検索エンジンは貯めた情報から探すようなもので、釣り堀に似ている。ソーシャルメディアは偶発的に情報と出会う
ようなもので、渓流釣りに似ている。元来、釣り餌が違うように、使い方が異なるものと考える必要がある。
・今まではお店に行って、アーティスト=商品に接触する機会を通じて売っていたが、ソーシャルメディアでは、ユーザ
はインターネット端末を通じて、商品と接触する機会を作ることができ、いつでも接触することが出来るようになった。
そのため、商品をメディア化する必要がある。商品が継続性を持つメディアにするということである。
ユーザから商品に興味を持ってもらえるためには、コンテンツにオチが必要になる。
お客様との絆を高める必要があり、ソーシャルメディアを利用することはB to Bでもできると考えている。
2.ソーシャルキャンペーンとは
・ソーシャルキャンペーンを行いたいと言う企業が多いが、ソーシャルキャンペーンだけでは売れないと思うべきである。
ソーシャルメディアで売れるという仕組みが出来ていない。ソーシャルメディアでは、ソーシャルリーチ数やクリック数、
新しいセッション数、りーピーユーザの増加 は把握できるが、現在効果が確認できるのはインセンティブだけである。
・インセンティブの出し方で効果が500倍位差が出てくる。キャンペーンでの配布商品も、モチーブを持たないものが多く、
ユーザにとって迷惑なインセンティブも増えている。ユーザにとって、@いつも手に入るもの、A貰ってもうれしくない
もの、B頑張れば手に入るもの、C内容が良く分らないもの、 はインセンティブにならず、逆効果になる場合もある。
特定の時しか手に入らないとか、特定のアーティストや場所などのもので貴重と考えて貰えるものは有効である。
・ソーシャルメディアは拡散を促進する効果があるため、売れるものは更に売れるが、売れないものは更に売れなく
なることを理解することが重要である。売れないものをソーシャルメディアで売れるようにするというのは困難である。
Facebookのホームページを作ることを依頼されるが、売れないものは掲載しないということをお客様に提案している。
・企業に薦めるFacebookのホームページとしては、コールセンターなどで多くのユーザが必要としている情報を共有
したり、メッセージを送る機能を実現し、ユーザとの接点を強化するようなことが考えられる。既存ユーザからの拡散
が力になると考えられるため、製造企業では、製造過程などの企業の裏から部分を見せることも有効な場合がある。
・企業がソーシャルメディアを活用する場合は、ユーザと共感したり、共有することにポイントを置くことが必要である。
→これまで聞きたいと考えていたソーシャルメディアの特徴や効果などのお話が聞けたので、非常に楽しかった。
Webマーケティングコンサルティングという職業も面白いと思った。