アジアの移動通信サービス、現状と将来像 ドコモ、タタ、韓国他 24.5.30
1.アジアの移動通信サービスの現状
・アジアのモバイルは世界市場(60億)の50%となっており、年間の増加は7,7億円と世界全体の60%を越えている。
・スマートフォンが急速に増加しているが、タッチパネルだけのスマートフォンは使い難いと言う意見が多くなっている。
・南アフリカでM-PESAと言うサービスが急速に伸びているが、これは出稼ぎのお金を母国に送金するのに使っている。
2.ドコモ辻村副社長
・スマートフォンの普及が早く起こっていることやクラウドを使うには低遅延が有効であることから、LTEは世界中で
導入されていくと思う。
・トラフィックの爆発に対して、LTEやWifi などを組み合せて、ネットワークがコントロールされていくように進化する。
使うデバイスは色々と出てくるが、コンテンツは共用したいと考えている。
・ビデオストアが半年で120万契約になっているのは、ケータイでダウンロードしてテレビで見ている人が増えたことである。
これまで、DVDをレンタルしたり、パソコンでダウンロードして見ていた人がケータイに移っていることである。
・南アフリカでお金を送るためにケータイを利用されているが、ドコモはおサイフケータイを世界で最初にサービスした。
現在は、日本でもSFC方式が普及している。しかし、送金は金融機関が充実しており、制度的に認められていない。
今後のケータイは世界中で利用されるが、利用される機能などは各国の事情に合わせて、異なってくると考えている。
・タッチパネルだけのスマートフォンは操作が難しくなる課題があり、UI革命が必要であると考えている。
ドコモのスマートフォンではタッチパネルの他に、音声入力も使うようにしている。音声認識はすべてネットワークの
クラウドで処理するようにしており、音声の認識機能を逐次向上するように努めている。
3.タタ 大野様
・契約数はここ2年半で4億9千万から9億に伸びている。プリペイド利用が中心なので端末数は少し減ると思う。
月間の売上金額は100円/ユーザ程度である。しかし、利用の多い1割位のユーザは1億近くいるので、ここで商売できる。
・電波の割り当ては各社とも4〜5M程度であり、不足しているが、今後の電波は非常に高くなる見込みである。
・データ通信収入の大半はインターネットアクセスとリングバックトーンによるものである。
4.韓国 キム様
・iPhone導入後、スマートフォンが増加しており、韓国の加入数の中での比率は56%である。
・データ量は153倍伸びているため、W3GとWifiの組み合せたり、Wifiを20万個も設置したが、3W戦略でも足りない。
WiMax を伝送網として利用したり、CCCの導入、LTEとLTEワークなどで出来ることはすべて実施して、対応している。
・クラウドを導入することが通信業者の役割であり、音楽サービス、アプリケーションサービスや流通サービスを提供している。
5.ベトナム 携帯電話は3%から7%に増加しているが、本格的利用はこれからということを説明していた。