新たな成長に向けたドコモの取り組み ドコモ 山田社長 24.5.30
1.2012年夏モデル
・2012年の夏モデルには販売するすべての端末をスマートフォンにした。ギャラクターシリーズを中心に品揃えを行った。
・もう一つはらくらくスマートフォンの販売である。使い勝手を良くすると共に、コールセンターが対応することにした。
使い易くするため、2980円のらくらくパケホーダイの価格を設定した。利用量が500M以上になると128kb/sになる。
販売目標を前年度の50%増しとする1300万台に設定した。その内、Xiは前年度の4倍の800万台に増やす計画である。
・LTEについては1700億円をかけ、2100局に導入した。累積の投資額は3000億円である。人口カバー率は70%となった。
・dメニューはiモードを継承して実現した。dマーケットは4ジャンルで開設し、ビデオストアは5ケ月で100万契約となった。
アニメストアは角川書店と合弁会社を設立して開設した。合弁会社により、今後は海外展開を図りたいと考えている。
・モバイル総合企業として発展させていきたいと考えており、新たな市場を積極的に創出する考えである。
様々な産業やサービスとモバイルのシナジー効果により、新たな市場やサービスを創出することを考えている。
融合としては、固定系と移動通信の融合、Wifiなどを組み合わせて、爆発するトラフィックに対応していく。
産業との融合については、メディア・コンテンツ事業、金融決済事業、コマース事業、メディカル・ヘルスケア事業、
M2M事業、アグリゲーション・プラットフォーム事業、環境・エコロジー事業、安心安全事業の8分野にフォーカスする。
メディアコンテンツ事業ではNOTTVを中心に展開していくため、対応する機種を、2機種から7機種に増やした。
将来的にはドコモのスマートフォンの標準機能としていく考えであり、NOTTVに対してコストダウンに努めている。
2.サービスを支えるドコモのクラウド
・ドコモのクラウドとしては、パーソナルクラウドとビジネスクラウドの他に、ネットワーククラウドの開発を進めている。
パーソナルクラウドは電話帳や写真を預かるサービスを行っており、夏から開始する写真は5Gまで無料とする。
ドコモのネットワーククラウドはネットワークに色々な機能を持たせ、端末とコラボレートさせたいと考えている。
・ネットワークが低遅延になるので、ネットワークで処理しても、端末で違和感なく使うことが出来るようになった。
ネットワークでみんなが利用することにより、高度なサービスをリーズナブルな料金で使って頂けるようになる。
ネットワークの中にアプリケーションソフトウェアがあるため、サービス機能を順次改善していくことが容易に出来る。
また、ドコモのネットワークにつながっている端末は機種を問わずサービスを利用することが可能となる特徴がある。
・しゃべってコンシェルは3月1日からサービスを開始し、7400万アクセスがあった。今後は知識のQ&Aを高度化したい。
通訳電話サービスはネットワークのサービスとして提供する予定であり、2011年11月から英語、韓国語、中国語で、
2012年6月からは、フランス語、ドイツ語、スペイン語などで試験しており、今年秋にサービス開始する予定である。
メール翻訳サービスもネットワークのサービスとして、2012年6月からサービス開始する予定である。
・今後は3Dライブコミュニケーションやdマーケットのマルチデバイス化を進める予定である。
ネットワーククラウドは通信業者が、お客様に対して満足して頂けるサービスを提供できるかがポイントである。