「3M戦略が目指す世界」 KDDI 田中社長 24.5.30
1.3M戦略にについて
・KDDIの事業ビジョンとしては、国内事業の成長は3M戦略で、海外事業の成長はグローバル戦略で進めている。
KDDIは、スマートフォンやタブレットなどお好みのデバイスで(マルチデバイス)、最適なネットワーク(マルチ
ネットワーク)を介して、様々な使い方(マルチユース)をシームレスに実現する3M戦略を推進している。
・auスマートパスポート構想では、auスマートバリューとauスマートパスを組み合せて提供していく考えである。
auスマートバリューは国内FTTH/CATVの47社と提携して、1480円/月offで、お得に使えるようにしている。
家族4人がauスマートバリュー契約に入れば、ブロードバンド料金がタダになる勘定である。
・auスマートパスはアプリ取り放題、ストレージ、クーポン&ポイント、安全安心のためのセキュリティソフトを
組合せて390円/月で提供しており、5月初めには100万加入を実現している。3M戦略では、590円/月で人気
作品も見放題のビデオパスと、315円で最新の音楽も聴き放題のうたパスを提供している。
・新生auのスローガン「あたらしい自由」の展開にあわせて、「au」のブランドマークを変更した。
2. 3M戦略に取り組んだインサイダ・ストリー
・2000年以前は、会社ではパソコンを利用し、屋外は携帯電話、家ではテレビを見るようにと使い分けていた。
しかし、携帯電話がケータイに変わると共に、メールやWebなど色々な機能がケ−タイに取り込まれてきた。
・2000年代は携帯電話が色々なサービスや機能を取り込むケータイコンバージェンス時代になった。
3Gアクセスネットワークになり、スマホで更に流れが加速していった。操作がタッチスクリーンになり、表示は
ワイドでフルブラウザになり、データ量が飛躍的に増大した。
・今後の動きを考えるとスマホはパソコンにはなりきれないし、スマホはテレビにもなりきれないと考えている。
ケータイやテレビ、パソコンなどその利用に合ったデバイスを利用するマルチデバイス化が進んでいく。
データ量も1年で2.3倍になったが、2015年までには25倍になると予測しており、対応する必要がある。
・スマホはオールマイティスなく、TPO毎に各デバイスを使うようになるため、スマホの品揃いやデバイスの品揃え
を行うと共に、使い勝手の良いUIを開発し、お求め易い価格にしていく考えである。
マルチネットワークはLTEを含めたネットワークの整備とオフロードの促進、固定と移動のシームレス化を進める。
マルチユースに対しては、クラウドとシングルサインオン、多様な決済、ソーシャルなどに対応する考えである。
・3M戦略により、お客様と一緒に新しい世界に行きましょうというのがKDDIのコンセプトである。
3.2012年秋:Step3
・LTEを見直し、立ち上げに取り組む考えである。マルチデバイスを強化し、テレビとの連携を本格化していく。
2012年秋をStep3と考えて、新たなテレビの使う方向を強化していく予定である。