お客様とともに描く、これからの社会とビジネス 富士通 山本社長 24.5.17
1.経営環境の変化とICT
・日本のICTに対する支出は22兆円で、少しづつ減少の傾向であるが、ほとんど変わっていない。
そのため、日本の企業は海外のICTの売上を増やそうとしており、ICTのプロフェッショナルの確保に努めている。
・従来は世界は先進国が経済を引っ張ってきたが、最近は中国やインドが急成長している。今までは、先進国間で
暗黙のルールがあったが、中国やインドでは従来のルールが通じないため、国内からグローバルに拡大出来ない。
・ICTについては、従来は企業のバックオフィスの効率化に役立ってきたが、これからは社会インフラなどで新しい
価値を作るようになってきている。世界最速のコンピュータにより、衝突のシュミレーションが出来るようになった。
経済の変化に伴い、グローバル化が進むに連れてICTの価格破壊が起こっているが、売上は減っていない。
2.富士通のICT
・富士通としては、フールドイノベータがお客様と同じ目線でお様の課題を認識し、解決していくことが特徴である。
富士通はフィールドイノベータが抱えたお客様の課題に対する対策を提案することをビジネスとしている。
・富士通の社員の半分はSEであり、SEはお客様のことをよく知っている。SEの役割はお客様の課題と最先端の
技術をつないでいることである。4月からお客様主体の組織に変えた。SEが中心になって活躍できるようにした。
失敗した事例のほとんどがお客様とのコミュニケーションとの不足であったので、課題に対してお客様とコミュニ
ケーションが円滑にできるようにしたいと考えた。
3.富士通のチャレンジ
・未来社会はどのような社会か考えると、ヒューマンセントリックインテリジェント社会であると考えている。
ICTが社会に入りインフラを変えてきた。これからは人に優しい社会を作っていくと思う。
あらゆるジャンルにICTが使われて、何気なく役立っている社会になると思う。ICTの使われ方も変わっていく。
最近は高齢化で農業のノウハウの継承が出来なくなっているが、ICTにより農業を変得ていくと考えている。
日本の農業のノウハウ問題を解決すれば、食糧問題は世界的課題であり、これに対応していくと考えている。
・高齢化に対するICTとして、今までは病院単位に支援してきたが、これからは在宅医療に進出していく考えである。
在宅医療では総合的に対応できる医師が訪問する必要があるが、センサーや機器でデータを集めて、専門の
医師に送り、高度な診断できるようになるとと考えている。
・ICT技術を一時的に企業に還元していく考えである。富士通としては最先端の技術を開拓してきたが、それを
実社会で使えるようにしていく。世界一のコンピュータを使って何をするか大学の先生と一緒に考えていく。
・人材の強化策は現場主義である。営業ならお客様の中で課題を解決する。現場主義を徹底していく考えである。
・富士通の売りはお客様に寄り添うことで、お客様の対して気遣いが出来ることがポイントである。