スマートフォンの最新事情 ジャーナリスト 石川様 H23.12.8
1.スマートフォンの販売状況
・スマートフォンは順調に売れている。今は都市部が中心だが、今後、地方に拡がると考えている。
各社とも販売目標を上方修正している。ドコモは600万を850万に、KDDIも400万を600万に修正した。
・折りたたみやスライドタイプのAndroidの携帯電話も出てきており、種類も増加している。
いずれもケータイOSはすべてAndroidになる様子である。
・ハイパワーチップを使った新たな携帯電話として、モトローラがノートブック型ドック「ATRIX」を出した。
HDMI接続により、テレビやモニタに出力が可能となっており、パソコンの代わりに使えるようになった。
・iPhoneをドコモから出すか話題となっているが、アップルもXi対応iPhoneではドコモと手を組む必要が
あるが、アップルがドコモに販売数などで厳しい要求をしており、実現性はなかなか難しいと思う。
2.法人関連への販売状況
・法人の導入ではウイルスやマルウェアが極端に少ないため、iPhoneが法人で導入が進んでいる状況
である。 iPhoneとiPadとの相互利用などで、需要を積極的に掘り起こしており、着実に進んでいる。
・410種類のAndroidスマートフォンや1億3500万台の出荷を背景にして、企業のニーズに合わせた端末
を選べることから、Android端末も法人関係のユーザを着実に増やしている。
・サムスンからは5.3インチで片手に収まるノートタイプのAndroid端末を販売しており、手書き認識に
優れており、メモ等にも最適なものとなっているため、今後、企業への利用が進むと考えられる。
・Android4.0の携帯がドコモから登場しているが、操作性が従来の携帯と異なったり、アプリの一部手直し
が必要となっている。Androidのバージョンアップが続いており、法人への導入の障壁になっている。
・今後、法人市場ではWindowsPhone7が出てくると思う。KDDIのみの販売でシェアが小さいが、マイクロ
ソフトのクラウドとの親和性が高く、これから出てくるWindows8との連携に優れているとのことである。
マイクロソフトも積極的に取り組んでいるため、大口ユーザを中心に導入が進む感じがある。
・これからは、1月のアメリカCES、2月のスペインNWC、夏頃には日本でも、Android4.0の各種の携帯が
出てくる。更に、春には、iPADの後継機、6月にはiPhoneの後継機 が出てくると思う。
・iPADがビジネス分野での導入が激増している。ノートPCよりバッテリーの持ちが良く、利用されている。
3.スマートフォンの利用形態
・Salesforceでは、スマートフォンで社内でチャット的な利用を行うことにより、情報共有に活用している。
・iPhoneでのカード決済や付加装置を付けたドライバーのアルコールチェック、タブレットのオーダー
システム、ヘアカタログのカンセリング、在庫管理、治療支援など、利用形態が拡がっている。