人と地球にやさしい情報社会へ  NEC社長 H23.11.10

1.人と地球にやさしい情報社会とは

   ・私たちの課題としては、地球の人口が70億人となったことと激しくなった気象変動に対応することである。

   ・ITとネットワークが進化しており、通信速度が1600倍になり、パソコンのCPU性能が100倍になっている。

    特に、ワイヤレスではブロードバンド化が進んでおり、2000年以降で通信速度が250倍となった。

   ・クラウドが進展している。クラウドは、クラウドサービスとクラウド基盤、クラウド端末・センサの3つの階層から

    構成されている。NECはこれらの3つの技術すべてを持っており、クラウドの進展に貢献できると考えている。

.クラウドの価値

   ・あらゆる情報が電子化されており、異なる情報を組み合せることにより、新たなクラウドサービスが誕生している。

    クラウドサービスはリアルタイムとダイナミックスの特徴がある。リアルタイムは、現在の社会で起こっていること

    をリアルタイムに把握できることで、ダイナミックスは、状況に合わせた動的なサービスを提供できることである。

    クラウドが実現するサービス例では、個々人の嗜好に合わせたサービスをダイナミックに提供することが出来る。

   ・クラウドでは、大量のセンサからの情報により予知・予測することと、予測に基づき予防・行動支援を行うことが

    出来る。これらのサービスが何処からでも利用できることである。全地球シュミレーションが出来るようになった。

.データ爆発における課題とNECの取り組み

   ・データの爆発時代になり、大量のデータを取り扱うことが必要になってきた。

    日本のモバイルトラフィックは2010.623,028テラであったが、2011.6には40,023テラとなり、2倍以上になった。

   ・今後のトレンドとしては、リアルタイムなデータ収集と大量のデータトラフィックの処理、高速で正確な分析である。

    リアルタイムデータ収集では、高度なセンサーが求められる。NECとしては、小型、軽量、高性能のセンサーを

    開発しており、性能的には、10〜20KH帯域で、20倍の感度を持つことから、各種の利用が考えられる。

   ・データトラフィックな処理では、オープンフローを実用化したプログラマブルフローにより、ネットワークを仮想化し、  

    可視化、シンプル化することが出来るようになった。通信トラフィックを集中制御することが可能となっている。

   ・スムーズな処理としては、世界最速なストリーム処理技術を開発しており、集めたデータをルール化して、少し

    先のことを処理できるようにした。これにより、200万件/秒を処理できるようになった。

    データの分析については、過去のデータと相関を持たせて結果を出す方法により、分析の精度を上げている。

   ・これからはトータルでクラウドのサービスとしていく必要がある。すべてが揃ってクラウドができるので、NEC

    ネットワークやプラットフォーム、端末・センサーなどから、新サービスの開拓まで取り組んでいく考えである。

   ・人と地球にやさしいスマートシティの実現には、何が重要なのか考えながら、皆さんと共に作り上げていきたい。

  →NECでは、ビックデータの処理と分析で新しいサービスを開拓するのがクラウドと言っているように聞こえた???
   無線の専門家である社長からは、激しく動いているモバイルの取り組みについて聞きたかった。