ソーシャルウエアの今後の動き   IBM三浦理事等 H23.10.7

1.これからの仕事

   ・ガートナーの報告では、これからの仕事は、非ルーチン化して、揮発的になり、相互に複雑に寄せ集めて進める

    ようになると言われている。2020年の労働環境の検討では、非ルーチンの仕事、労働力の寄せ集め、パターン
    の検出の作業を、各人の
仕事場で行うことになると報告されている。

    ・非ルーチンの仕事の割合は、 2010年では25%2015年には40%に増え、2020年には、ほぼすべてが非ルーチン
     の
仕事になると考えられている。

    ・労働力も、アドホック的な活動の需要が増加し、敏速に対応することになると言われている。

    ・パターン化された仕事が崩壊する結果、新しいパターンの検出が重要になると考えられている。

     各人の職場はバーチャル化が進み、時間や場所を選ばず、24時間対応する体制が必要になると思われる。

2.ソーシャルウェアの必要性と導入

   ・突き詰めると質の高い判断が求められることになると考えている。そのためには、判断の基軸として企業の

    ビジョンを明確にし、社内への周知を徹底する必要がある。社員全員の実践の結果が企業力となる。

    企業のトップからの意思伝達と社員の本音が出る口コミとのバランスが求められる。

    そこで求められるのが、人とその繋がりであり、ソーシャルウェアが有効なツールとなる。

   ・ソーシャルビジネスを進めるには、既に知っていることを明確にし、ツールにより人と人を繋げることである。

    ソーシャルウエアは、ビジネスでは、マーケティングや製品・サービスの開発、人材育成に有効と考えられる。

    ビジネスでソーシャルウエアを適用するには、@繋がる、繋げる、A見える化、B機敏な即応が必要である。

3.意見交換等

  IBM金子専務:1980年代は日本は順調であったが、今では状況が異なるため、昔と同じことをしても駄目である。

     ソーシャルネットが広がっており、最新のIT技術を使い、ビジネスコミュニケーションを再構築する時期である。

  リコー百武理事:ソフト開発部門はコミュニケーションが上手くいかず、開発が遅れており、打合せやメール、DBを

     使っているが、本音でコミュニケーションすることが出来ない。ソーシャルウェアなど他の手段が必要である。

     企業は本音と建前で動いている部分もあるため、ソーシャルウェアがリアル過ぎると怖い面もある。

  大塚丸山課長:メールでは50%位しか伝わらないと言われている。ソーシャルウェアでは本音が出るのではないか?

     ITツールは統制されていない方が使い勝手が良い。現場でやらせて、文化の壁を崩す必要がある。

  IBM高橋理事:IBMがもの売りからサービスに方向を変えた時、社員は一人一人では出来ないことを思い知った。
     組織として活躍しないと上手くいかなくなったため、ソーシャルウェアを使う環境が出来ていたと思う。

  平尾:ソーシャルネットワークとソーシャルウェアが違う!全体の雰囲気は分った感じ、細かな内容は理解出来なかった?