ソーシャルメディアとの付き合い方  みずほ情報  H23.9.29

 1.ソーシャルメディアとは

     ・ソーシャルメディアとは、ユーザーが情報を発信し、形成していくメディアのことである。

    個人が発信する情報が不特定多数のユーザーに対して露出され、閲覧したユーザーはレスポンスを返す

    ことが出来る。ユーザー同士のつながりを促進する様々な仕掛けが用意されており、お互いの関係を視覚

    的に把握できるのが特徴である。

   ・企業もマーケティングに活用するところも出てきた。一方、企業が好むと好まざるに拘らず、勝手にネット

    の世界のソーシャルメディアで企業のブランドやイメージ、製品、サービスなどの情報が流れてしまう。

 2.ソーシャルメディアの企業にとってのメリットとトラブル

   ・消費者と直にコミュニケーションできるため、BtoBtoCでは難しかった、お客様の声を直接聞くことだ出来る。

   ・相手の顔やプロフィールを捉えやすく、上手に使うと低コスト情報を早く拡散出来る。

   ・費用対効果が測定しやすく、先進採用企業の成功事例が多数報告されている。

   ・しかし、ソシャルメディア関連での事件が多発している。最近の事件の傾向は、ソシャルメディアとの接触

    機会が増えていることや検索ツール等が充実しているため、炎上までの時間が短縮していることである。

    また、あまり深く考えずに、会社名などの個人情報を公開してしまう人が多いことである。

    Facebookは公開が基本的な考え方で初期設定を行っているため、他のメディアも類推できる場合が多い。

    他のメディアで個人名を出していなくても、色々な情報を組み組み合せると個人名が分かる場合が多い。

 3.ソーシャルメディアポリシー・ガイドライン

   ・事故を防ぐためには、企業としてガイドラインを検討しておく必要がある。禁止している企業は不要である。

    個人が企業名を出さないで、個人の情報についてソシャルメディアを利用することを禁止することは難しい。

   ・攻めのソーシャルメディア活用マニュアルと守りのソーシャルメディア活用マニュアルの2種類が必要である。

    攻めのソーシャルメディア活用マニュアルは関係部署が集まり作成し、会社として正式な手続きとする。

    守りのソーシャルメディア活用マニュアルは若手だけでなく、素人の年配社員も入れて、就業規則や行動

    規範に準じて作成する。策定後は全社員に対する教育、啓蒙が大切である。

   ・ソーシャルメディアポリシーは、役職員の権利と会社の利害を守るために作成するものである。