| ソーシャルゲームが巻き起こすパラダイム 田中グリー社長 H23.9.15 |
1.3つの変化 ・通信環境の変化 : 有線も無線通信もインターネットの利用増加により、常時接続を標準装備した環境が実現した。 ・流通手段の変化 : ソフトウェアなど、従来の物理配送の他に、電子配送が可能となった。 ・販売手法の変化 : 定額制や従量制課金以外に、初期無料、個別課金が可能となってきた。 お客様から見ると、段階的に利用した部分のみに支払うことが出来るようになった。 ゲームのビジネスもお客様が継続的に利用してお金を払ってくれるようなゲームを作る必要が出てきた。
・統合コンピューティング基盤の登場 Android、ios?、HTML5? などが出てきているが、統合的な基盤が登場してくると思う。 スマートフォンのように大量に生産されることにより、劇的な低価格化と高機能化が進むと考えている。 スマートフォンがゲームの専用機能を取り込むと共に、決済機能を標準で持つため、ゲームが大きく変わる。 ・エントリーバリア解消による市場の拡大 スマートフォンでゲームを行うことより、ゲーム人口が爆発的に拡大していくと思う。 スマートフォンは非常に安いコンピュータであり、発展途上国でもゲームが出来るようになると考えている。
・グリーはSNS、プラットフォーム、ゲームとモバイルすべてを行っており、他社とは異なっていると考えている。 FacebookはSNS、プロットフォームのみを実施しており、すべてを行っていない。 ・23年度第一四半期の売上は210億円で、営業利益は97億円、純利益が56億円であり、大幅に伸びている。 OpenFeintを買収したことから、会員数は世界で1億2千万人であり、日本は2600万人である。 世界中にオフィスを作り、10億人に使って貰うようにしたいと考えている。
・事業が急速に拡大しているが、採用する時の判断はどのようなこととしているか? → 笑顔の可愛い人 この業界は2、3年先のことが分からないため、失敗しても一緒にやっていこうという感じの人を選んでいる。 ・ヒットするゲームをどのように作っているのか? → ゲームを出してみないとヒットするかどうか分からない。 ネットワークのゲームは発売してもどんどん中身を変えることが出来ることが特徴である。 ゲームソフトを出すと直ぐに反応が分かるので、お客様の意見を見て、どんどん変更してる。 お客様の求めるものを出し続ける必要があるが、作り手が飽きて変えようとして失敗することがある。 |