民生委員、児童委員の活動について           古橋会長

 

   ・日本の民生委員制度は、岡山県の済世顧問制度が1917年に始まった。東京では1918年に救済委員制度が出来た。1933年には

    全国の制度となり方面委員となった。更に、1946年に民生委員となった。 

   ・民生委員の組織としては全国組織の全国民生委員児童委員連合会(全民児連)があり、東京都には東京都民生児童委員連合会

    があり、全国で23万人の民生委員がいる。東京には1万人の民生委員がいる。しかし、欠員があり、実際は9千人くらいだと思う。

    港区には港区民生委員・児童委員協議会があり、各地区に各地区民生委員・児童委員協議会があり、268人の民生委員がいる。

    港区に6地区の民生委員がある。身分は地方公務員の特別職で、守秘義務がある。

   ・役割は民生委員、児童委員、福祉協議会の参与になる場合が多い。任期は3年で12月から3年後の1130日である。委員に定年

    があり、本来は67歳であるが、実態は新任が70歳、再任が73歳になっている。任期途中で委員に委嘱する場合は残任期間となる。

    適格要件は港区に3年以上居住して、定例会に出席できる人で、町内会長の推薦が受けられる人としている。

   ・主な活動は日常の声かけや見守り、相談があれば区役所等の機関につなぐことである。民生委員は解決そのものは出来ない。

    区から依頼される調査を行っており、ひとり暮らしかどうか等を調べている。正確には調査できないので、見た感じで報告している。

    昔は寝たきり手当を支給する時に、老人がひとりで暮らしいているか確認することも行った。高齢者に商品券のお届けをしている。

    民生委員は港区の社会福祉協議会の参与として、港社会福祉協議会の行事にも協力している。売る商品の値付けも行っている。

   ・地区の部会活動には、子育て、児童、障害、生活福祉、高齢者福祉、主任自動の各委員会がある。自主活動としては、広報誌の

    「はなみずき」を年一回発行している。「はなみずき」には6地区のたよりをまとめている。施設見学も行っている。「はなみずき」は

    毎年3月に発行しており、東京都の会議でも報告している。定例会は毎月1回行っており、8月と12月は別の会合がある。学校関係

    者を含めた4者協議会も年一回行っている。東京都の会合も毎月あり、区の代表者が参加している。東京都からの連絡事項がある。

   ・研修も行っている。全体研修は年一回行っており、部会研修、新任研修、現任研修などがある。新任研修は3日行っているが、連続

    では難しいので、2回に分けて行っている。地区民児協毎に研修も行っている。管外研修も行っており、今年は長野の栄村に行った。

    栄村は東日本大震災の直ぐ後に、大きな震災があった町であり、その後の復旧の状況を見学した。

   ・普及啓蒙活動として、新宿通リのパレードを行っている。キャラクタも参加しているが、なかなか放送に取り上げて貰えない状況である。

    ケーブルテレビの番組でも、みなとクイックジャーナルで「私たちの民生委員・児童委員です」を放送している。 

 「感想」今日のお話で全国には民生委員が非常に沢山活動していることが分かった。今日聞いた感じでは

      民生委員の活動は役所のお手伝い的なことが多く、権限は少なく、大変だという思いがした。