区議会の役割としくみについて 北本事務局長
・港区議会選挙では平成11年に投票率が42%になったが、それ以降は減少しており、前回の選挙では投票率は36%だった。
港区では住民の代表として区議会議員と区長を直接選挙で選ぶ。区議会は立法と区の行政をチェックすることである。
区長は執行機関として活動している。憲法の8条に地方自治を行うことが定められており、地方自治法で運営している。
区議会議員は港区の25歳以上の住民から選ばれることになっており、任期は4年である。議員の定数は住民の数で決まって
おり、港区は10万人以上35万人以下の自治体なので、34人になっている。
・議会の活動としては、定例会と臨時会になっており、2月、6月、9月、11月に定例会を開くことになっている。2月と9月は決算
と予算を検討する予定である。扱う問題が幅広く、内容も複雑なため、議員全員で審議するのが難しいので、委員会をつくった。
委員会には常務委員会が4つあり、その他、議会運営委員会がある。特別委員会が4つ決められており、羽田空港の発着拡大
の関係で港区上空を通ることに対するための交通環境等対策特別委員会と都と区の役割変更に伴う行財政対策特別委員会、
オリンピック関係の特別委員会が出来た。また、平成18年のエレベータ事故に対応するための特別委員会が設置されている。
特別委員会には予算と決算の委員会が設置されるが、これはすべての議員が委員となり、作業が終わると廃止される。
・議題とするものは地方自治法の96条に決められているものを議決することになっている。議案の流れとしては本会議(2日間)
で提案者が説明し、委員会に付議される。最終日に本会議で委員会の報告に基づき議決する。委員会は約3月で議決する。
議会は傍聴することは出来るようになっており、66席を確保している。25年の第2回定例会以降は生中継を行うようになった。
「感想」区議会の活動状況が分かった感じがするが、港区は多種多様な課題が多い筈だと思うので、
議会はもっと委員会などを開き、検討する必要があるのではないかと感じた。