区政の課題(街づくり、環境について)       小柳津副区長

1.港区のまちづくり

   ・港区の木はハナミズキであり、港区の花はバラとアジサイである。

   ・港区の街づくりについては、港区まちづくりマスタープランがある。法律で定めなければならないので、港区でも制定している。

    また、区民の意見を聞かなければならないことになっている。マスタープランは千円で売っており、建築関係の人は持っている。

    港区のホームページで見られるようになっているが、かなりボリュームがあるので、印刷すると本を買った方が安くなると思う。

    平成19年に作ったので、見直し作業を行っており、平成29年には改定していく予定である。

   ・港区の基本理念は、人にやさしい良質な都市空間、居住環境を皆で維持し、創造し、運営していくことである。将来の都市像と

    しては、やさしさとかがやきの生活都心として、4つのまちの姿として、住みつづけられるまち、個性的で多様な魅力のあるまち、

    安全・安心なまち、持続可能なまち、を考え、7つのまちづくり方針を決めている。7つの方針は、質の高い居住環境の維持・創出

    とルールづくり、活き活きと暮らせるまちづくり、地域特性に応じた居住と都市活動の均衡がとれたまちづくり、培われてきた景観

    の継承と魅力ある景観づくり、快適な道路・交通体系のあるまちづくり、災害に強く、犯罪防止に配慮したまちづくり、緑・水・空気

    などの環境に配慮したまちづくり、である。

   ・港区は地域により変化に富んでいるため、地域特性に応じたまちづくりが必要である。そのため、港区を中学校の区域に合わせ、

    9つのエリアに分けて、地区別にまちづくりの方針を定めて、まちづくりをしている。9つのエリヤは、新橋・浜松町周辺地区、赤坂

    周辺地区、六本木周辺地区、青山周辺地区、麻布周辺地区、芝・三田周辺地区、白金周辺地区、高輪周辺地区、芝浦・港南周辺

    地区である。例えば、芝・三田地区は、大使館があり、下町もあるので、立地特性を生かした土地利用を誘導し、大使館周辺の

    景観を活用する。防災機能の向上による安全・安心な地区を形成するため、都市災害の対策を行う地区である。

   ・国家戦略特区は港区に11プロジェクトがあり、全国で最も多い。特区は、品川周辺、竹芝、虎の門一丁目、日比谷線新駅、虎の門

    四丁目、愛宕、虎の門・麻布台、六本木五丁目、芝浦一丁目、三田三丁目・四丁目、虎の門一丁目・二丁目のプロジェクトである。

   ・区長は人が住むのがまちだと言っている。丸の内は人口が4人しかいない。人が住んで豊かに出来るようにすることに努めている

.港区の環境と施策

   ・港区の環境政策は最も進んでいると思っている。港区のCO2排出量は23区の中でも良くない方である。産業用の排出量が最も多い。

    家庭から出しているCO2も多く、23区の中では下から23番目である。しかし、ごみなどを分別して、再利用している率は1位である。

    港区はすべてのプラスティックを再利用している。リサイクル出来ないプラスティックは川崎の昭和電工に持っていき、ガス化プラント

    により再利用されている。他の区では燃やして電力を取っているところもあるが、燃料として再利用しているのは港区だけである。

   ・みなと区民の森があるき野市にある。ここで年間182トンのCO2を吸収している。また、CO2固定認証制度を実施している。港区で

    延べ5000㎠以上の建物を建築する場合は国産木材使用計画書を届けさせて、国産木材の使用を指導したり、木材使用量に相当

    する二酸化炭素固定量を港区が認証して、国内木材の使用を促している。

   ・省エネルギー機器の導入や屋上の緑化などに対する助成を行っている。港区の緑被率が向上しており、平成23年には21%になった。

 「感想」港区のまちづくりというお話を聞いたが、港区は色々な特徴があり、きめ細かく対応しているとのことであった。

      環境に対しても積極的に取り組んでいるとのことであった。東京都との分担や課題などでは難しい問題があると

      思うので、その点をもう少し聞けたら良かったと思う。