港区政運営について               武井区長

  ・港区の人口は243千人であり、毎年5千人くらい増加しているが、平成78年には人口が毎年5千〜7千人も減少していた。

    当時は、定住人口を確保することが課題であった。区民住宅を建築したり、商業ビルの建設時に住宅を確保して貰っていた。

    最近は人口が毎年30%くらい増えている。外国人が18千人が住んでいる。120ケ国の人が住んでいる。

   ・これに伴い、税が安定してきた。区民税は666億円になっており、一人当たり50万円支払っている。23区の間で調整している

    税源は受けていない。国から地方に税源移譲の名目で住民税を一律10%にする、税のフラット化により、所得税と住民税の

    割合を変えた。この時、大半の市町村では税収が増えたが、港区は減少した。このように外部的な影響も考える必要がある。

   ・子どもも2600人産まれた。10年前には一年に産まれた子どもは1300人だった。若い人も増えており、今は高齢化率は約16%

    
である。高齢化率は高くはないが、高齢者の数そのものは増えている。

   ・今年2月に所信表明を出した。所信表明でも明らかにしているように、安心して子どもを産み、育てられる環境を整備していく

    考えである。今後も人口は毎年5000人くらいは増えていくと考えており、平成30年では29万人になると思う。それを支える環境

    を
整備していく考えである。そのために、基金を1100億円くらい積み上げている。東京に地震が起きた時、国家財政も厳しくなる

    と思うので、港区でも基金を積み上げていきたいと考えている。

   ・港区には多様な人が住んでいる。また、最近は人口が増えるのに伴い、新たな住民も増えているため、コミュニティが希薄化

    しており、助け合う力が弱くなっている。そのため、参画と協働の取り組みにより、新たな地域コミュニティの形成に努めている。

    参画とは港区が取り組んでいるものであり、多様な価値感を認め合いながら、地域の絆を強固なものにするものである。

   ・高齢者に向けては、医療や介護などがあり、地域ぐるみで対応したいと考えている。特別老人ホームのベッド数は700床あるが、

    南麻布に100床の老人ホームを作っている。また、若い人もガンになる恐れがあるので、がん対策推進プロジェクトを推進して、

    受診率を上げたいと考えている。

   ・認可保育所では、第2子以降の保育料を無料とした。港区の出生率は年々上がっており、平成26年には1.39となった。しかし、

    港区では第1子が62.9%と非常に多く、第2子以降が少ないので、第2子以降の子どもをもっと増やしたいと考えている。

   ・全国の支えがあっての東京と考えているので、全国の自治体と連携するようにしており、104自治体と協力協定を締結している。

    商店街友好都市や国産材の活用促進、災害応急対策活動の相互応援などの協定を結んでいる。

 「感想」武井港区長から区政に対する取り組みを聞いたのは初めてであり、非常に関心が持てて聞くことが出来た。

      もう少し、時間があればもっと具体的な話が聞けたのではないかと思った。災害対策に基金を積んでいると

      聞いたので、少し安心した。